EN 16521: 化粧品中のフタル酸エステル類の測定
フタル酸エステルは、プラスチックの耐久性を高めるために使用される「可塑剤」と呼ばれる無色の化学物質です。可塑化機能とは別に、香水やフレグランス製品の溶剤および安定剤としても使用できます。フタル酸エステル類は、香水以外にも、シャンプー、ヘアスプレー、シェービング製品、ローション、さまざまなクリーナーにも使用されています。化粧品におけるフタル酸エステル類の使用は次のとおりです。
- マニキュアやラッカーなどの爪製品のもろさを軽減するため。フタル酸ジブチル(DBP)
- ヘアスプレーに皮膜を形成して硬さを防ぎます。フタル酸ジメチル(DMP)
- 香料の溶剤および固定剤として使用されます。フタル酸ジエチル (DEP)
EN 16521 規格は、分析用注入の準備ができている化粧品サンプル中の 12 種類のフタル酸エステルの分析および同定方法を対象としています。フタル酸エステルは、THAL エートと発音されるこれらの化学物質として知られており、内分泌かく乱、発生毒性、生殖毒性、がんに関連しているため、分析プロセスによって化粧品に求められています。
EN 16521 規格の範囲内での GC/MS 法による化粧品中のフタル酸塩の測定については、Nanolab Cosmetic Analysis Laboratory にお問い合わせください。